2005年10月15日号
日薬、法人事業税の非課税措置等を要望
〜日本薬剤師会「06年度税制改正に関する要望」
「食事」で夫のコレステロール値を改善
〜アステラス製薬/ファイザー「生活習慣病に関する意識調査」
頭痛で生活に支障あっても受診は7%
〜社会情報サービス/インフォプラント「頭痛患者の実態調査」
日本薬剤師会はこのほど、法人事業税の非課税措置の創設などを柱とする来年度税制改正に関する要望書を自民党政務調査会税制調査会に提出した。
具体的には、地方税関係では、事業税の取扱いについて、保険調剤(社会保険診療報酬)に係る個人事業税の非課税措置(特別措置)の存続に加え、個人事業主には非課税となっている事業税について、法人に対しても非課税とする特別措置の創設を求めている。消費税関係では、保険調剤等に係る消費税を現行の非課税制度からゼロ税率による課税制度に改め、制度の矛盾を解消するよう要望。所得税・法人税関係では、保険調剤に係る所得税の源泉徴収の撤廃や、医師や医療法人に認められている必要経費の特例規定を保険薬局についても創設すること等を要請している。
アステラス製薬とファイザーが40代と50代のサラリーマンを夫に持つ妻600人を対象に実施した調査で、夫のコレステロール値が高い(総コレステロール 220mg/dL以上)妻(12.3%)がコレステロール値を下げるために、「定期的な通院と薬を服用させる」(40代:5.7%、50代:33.3%)ことよりも、「食事に気を遣う」(40代:77.1%、50代:94.9%)方に重点を置いていることがわかった。食事に次いで多い取り組みは「適度な運動を勧める」、「お酒を控えさせる」などだった。
また、高コレステロール血症が続くと動脈硬化が起こり、狭心症や心筋梗塞などを引き起こす可能性があることを知っている妻は8割に上っていた。
日常、「静かにしていればよくなる程度」の頭痛を感じる人は5割超に上るが、医療機関を受診する人は7.0%だったことが、社会情報サービスとインフォプラントの実施した調査(回答:男女各250人)でわかった。
調査によると、頭痛で寝込む人は15%程度で、41.0%の人は寝込むことはないものの、仕事や家事、長時間(長距離)の外出などに支障があるとしている。ただ、9割以上の人は「病気だとは思っていないから」(56.1%)、「市販薬で治るから」(50.3%)などの理由で医療機関を受診していなかった。