2006年3月15日号
トクホ市場は約6300億円
〜日本健康・栄養食品協会「05年度トクホの市場規模調査」
3月6日に06年度改定を官報告示
〜厚労省「診療報酬改定告示」
来年3月までに患者向けガイドを順次掲載
〜独立行政法人医薬品医療機器総合機構「患者向医薬品ガイド」
トクホ市場は約6300億円
〜日本健康・栄養食品協会「05年度トクホの市場規模調査」
2005年度のトクホ(特定保健用食品)の市場規模は約6300億円(メーカー希望小売価格ベース)だったことが、日本健康・栄養食品協会の調査(表示許可取得569品目中426品目について集計)で明らかになった。
市場シェアトップは、58.8%(約3700億円)を占める乳酸菌や食物繊維、オリゴ糖など整腸関連製品で、以下、15.3%(約960億円)のチューインガムなど歯関連製品が続く。03年度の前回調査と比較すると、整腸関連製品の伸び率はほぼ横ばい、歯関連製品も微増に止まっているが、シェアが2〜3%台と小さいコレステロール関連製品は2倍(114億円増)、血圧関連製品は1.7倍(60億円増)、中性脂肪・体脂肪関連製品は1.4倍(245億円増)に急増している。
厚生労働省は3月6日付で、過去最大となる▲3.16%の改定率となった2006年度診療(調剤)報酬改定を官報告示した。施行日は、一部を除いて4月1日。同日付で、薬価基準や特定保険医療材料価格、酸素価格なども改正した。
06年度改定では、調剤は医科ほど大幅な見直しや点数引き下げはなかったものの、処方せん受付回数が4000回超/月で特定の医療機関からの集中率70%超の場合を除く調剤基本料の統合や、内服薬の長期処方で22日分以上の点数を統一するなど、簡素化を図っている。
なお、今回の改定が実際に医療費に与えた影響は、厚労省が毎月公表している「最近の医療費の動向-MEDIAS-」で、今年7月分の1日当たり医療費を前年と比較することで検証可能。
独立行政法人医薬品医療機器総合機構のホームページは、今年1月から患者やその家族に医療用医薬品を正しく理解してもらうため、添付文書をわかりやすくアレンジした「患者向医薬品ガイド」を掲載している。同機構は、現在公表されている糖尿病用剤に加え、今月末までには、抗リウマチ薬、血液凝固阻止剤、抗血小板剤、喘息治療薬のガイドを公表し、7月以降は、薬効別分類ごとに公表する予定を明らかにした。掲載予定は以下のとおり。
作成する医薬品 | 公表 (目処) |
中枢神経系用薬、末梢神経系用薬、感覚器官用薬、循環器官用薬、呼吸器官用薬、消化器官用薬、ホルモン剤、泌尿生殖器官及び肛門用薬、外皮用薬 等(注射剤を除く) | 06年7月 |
ビタミン剤、滋養強壮薬、血液・体液用薬、その他の代謝性医薬品、細胞賦活用薬、腫瘍用薬、放射性医薬品、アレルギー用薬等(注射剤を除く) | 06年10月 |
生薬、漢方製剤、抗生物質製剤、化学療法剤、生物学的製剤 等(注射剤を除く) | 07年1月 |
注射剤 | 07年3月 |