2006年5月1日号
糖尿病をリスク因子と知っている人は4割強
〜ファイザー「脳卒中に関する意識調査」
「形や味違ってもたばこは危険」
〜WHO「06年世界禁煙デー」
後発医薬品に変更した患者数等を調査・検証
〜中医協「第4回診療報酬改定結果検証部会」
40歳以上の76.8%は脳卒中がどんな病気か知っているが、そのイメージは「後遺症が残る病気」(85.2%)や「介護をする家族が大変」(74.2%)など、マイナスイメージが大きい疾患であることが、ファイザーの実施した調査(n=600人)でわかった。さらに、病後の生活については「再発の不安」(3.0%)よりも、「後遺症」(53.7%)や「介護する家族への負担」(25.0%)を一番の心配事に挙げる人が多い傾向が見られた。
脳卒中の発症リスクが高い疾患としては、高血圧と高コレステロール血症の認知度が高く、これらを挙げる人は8割以上だった。一方、糖尿病(41.3%)や一過性脳虚血発作(37.2%)、不整脈(33.7%)、心臓病(25.8%)などは、リスク因子としてあまり知られてなかった。
WHO(世界保健機関)は1988年以来、毎年 5月31日を「世界禁煙デー」と定めて加盟各国に禁煙対策を呼びかけている。日本では、厚生労働省が「世界禁煙デー」からの一週間を「禁煙週間」とし、保健医療関係者(日本医師会、日本薬剤師会、日本看護協会等)らを中心とした禁煙の普及啓発活動を展開している。
2006年も「禁煙週間」が実施されるが、それに先駆けて、厚労省は「世界禁煙デー」のスローガンを公表した。今年は、たばこの形状(噛みたばこや嗅ぎたばこなど)やフレーバー(クローブやフルーツなどの香り付けたばこ)にかかわらず、たばこはすべて危険であることを訴えるため、「たばこ:どんな形や装いでも命取り」(Tabaco:Deadly in any form or disguaise)がスローガンとなった。
公益委員を中心に2006年度診療報酬改定の影響等を検証する部会が4月19日に開催され、検証項目や方法等について論議された。04年度改定の検証は、既存データの活用による検証にとどまったが、 06年度改定からは本格的な検証を行うため、既存のデータに加えて、明細書の発行状況等(「医療費の内容の分かる領収証の発行」の検証)や後発医薬品への変更可のチェック数・後発医薬品に変更した患者数の状況(「後発医薬品の使用促進のための環境整備(処方せん様式の変更)」の検証)などについて、新たに調査を実施する方針が示された。
今後、部会では、5月以降に検証方針の取りまとめや検証項目ごとの調査設計を検討し、中医協・総会への報告を経て、検証項目ごとの調査を実施する。中間報告は10月から12月頃、本報告は来年6月頃を目途にまとめる。