「感染制御」52人、「がん」41人を専門薬剤師に認定

〜日病薬「専門薬剤師認定制度（認定者の公表）」

　2005年7月から専門薬剤師認定制度をスタートさせている日本病院薬剤師会は、6月1日現在の「感染制御専門薬剤師」および「がん専門薬剤師」の認定者を公表した。それによると、感染制御専門薬剤師は52人（ICD（インフェクションコントロールドクター）取得者に対する過渡的措置による認定：17人、試験合格による認定：35人）、がん専門薬剤師（暫定認定を含む）は41人だった。
　認定申請資格は、(1)薬剤師免許保有者、(2)次のいずれかであること：日本薬剤師研修センター認定薬剤師、日本病院薬剤師会生涯研修履修認定薬剤師、日本医療薬学会認定薬剤師、(3)薬剤師歴5年以上で、日薬、日病薬等の会員、(4)認定対象の講習を所定の単位以上履修、(5)病院長等の推薦があること、(6)日病薬が行う認定試験に合格していること、(7)学会発表が3回以上（うち少なくとも1回は発表者）、複数査読性のある学会誌・学術雑誌に学術論文が2編以上（うち少なくとも1編は筆頭著者）――など。

3年連続で死亡数が100万人台

〜厚労省「2005年人口動態統計月報年計（概数）の概況」

　2005年に死亡した人は、前年比5万5410 人増の108万4012人だったことが厚生労働省の「人口動態統計月報年計（概数）の概況」でわかった。死亡数が100万人台となるのは2003年から3 年連続。死亡率（人口千対）は、前年を0.4ポイント上回る8.6だった。
　死亡数の30.1％は「悪性新生物（がん）」によるもので、がんは男女ともに死因のトップだが、ピークとなる年代は男女で若干異なり、男性は60代、女性は50代で多くなっている。部位別に見ると、男性は、(1)肺がん（死亡率73.3）、(2)胃がん（同53.0）、(3)肝がん（同37.6）、女性は、(1)大腸がん（同28.9）、(2)胃がん（同27.4）、(3)肺がん（26.1）の順で死亡率が高かった。

高齢化率が過去最高の20.04%

〜内閣府「2006年版高齢社会白書」

　政府が6月2日に閣議決定した2006年版の「高齢社会白書」によると、2005年10月1日時点の65歳以上高齢者は2560万人で、過去最高を更新した。高齢化率は対前年同月比0.5ポイント増の20.04%で、初めて20%台に乗った。
　内閣府の調査では、高齢者が健康について心がけていること（複数回答）は、(1)休養や睡眠を十分とる（66.3%）、(2)規則正しい生活を送る（60.5%）、(3)栄養のバランスのとれた食事をする（59.1%）――といった日常生活上のことが多く、「健康診断などを定期的に受ける」（45.0%）や「酒やタバコをひかえる」（18.9%）は、それらに比べて少なかった。