2007年6月1日号
中高年男性の2人1人が“メタボ”
厚労省「2005年国民健康・栄養調査結果の概要」
OTC薬の副作用相談、精神神経用薬が最多
日薬「2006年度薬と健康の週間(速報)」
女性の2割は薬で便秘解決
カゴメ「現代女性のお通じ事情調査」
厚労省は5月16日、「2005年度国民健康・栄養調査」(05年11月に実施)の概要を発表した。
それによると、08年度からスタートする健診・保健指導の対象となる40〜74歳の男性の2人に1人、女性の5人に1人が、メタボリックシンドロームの“強い疑い”または“予備群”と考えられることがわかった。
“メタボ該当者”が特に多いのは60〜70歳代男性で、約3割にメタボリックシンドロームの“強い疑い”があった。この年代はBMI25以上の肥満者の増加も著しく、20年前より1.5〜2倍に増加していた。
日本薬剤師会(日薬)は5月24日、2006年度「薬と健康の週間」に実施した全国統一事業の結果(速報値)を公表した。
毎年10月17〜23日の「薬と健康の週間」には、厚労省や都道府県、日薬等が、薬の特質や使用方法などについて正しい知識を広めるためのさまざまなイベントを行っているが、03年度から日薬が実施している一般用医薬品についての相談に関する調査もその一つ。
06年度は、8772軒の薬局・薬店が参加し、のべ5万9040件の相談・質問を受けた。相談が多かったのは、薬効別では精神神経用薬(480件)、風邪薬(216件)、解熱鎮痛剤(191件)、外皮用薬(171件)などだった。
カゴメが20〜50歳代の女性(412人)に便秘の悩みについて聞いたところ、「いつも困っている」(12.4%)、「病院や薬に頼るほど困っている」(2.7%)と回答した“深刻層”が4分の1に上っていることがわかった。
女性が“便秘になった”と認定する日数は、「3日続けてないとき」が36.9%で最多だが、「4日」(10.9%)、「5日」(5.6%)という人も少なくないほか、「6日以上」という人も3.2%いた。
便秘の解決法としては、水分摂取(45.2%)やヨーグルト・乳酸菌飲料の摂取(38.9%)がポピュラーだが、便秘薬や胃腸薬で解決する人も20.9%(深刻層では4割)に上っていた。