2008年1月1日号
1月16日に諮問、2月中旬に答申
中医協「第118回総会」
長野の男性と沖縄の女性が長寿トップ
厚労省「2005年都道府県別生命表」
薬物性肝障害と消化性潰瘍で予防投与を明記
厚労省「第4回重篤副作用総合対策検討会」
12月14日の中医協・総会で医療課は、改定までの今後のスケジュールを提示した。
それによると、諮問は1月16日を予定。1月中旬までにこれまでの議論の成果(骨子)を取りまとめ、1月下旬にかけてパブリックコメントの収集と公聴会を実施する。それらの結果を踏まえて個別点数項目ごとに議論を行い、2月中旬から下旬に答申する。
都道府県別の平均寿命で、男性トップは長野県、女性トップは沖縄県だったことが、12月17日に厚労省が公表した「2005年都道府県別生命表」でわかった。長野県の男性は1995年以来、沖縄県の女性は1975年以来、長寿トップの座をキープしている。
都道府県別生命表は、人口動態調査と国勢調査をもとに5年ごとに作成されているもので、1965年から通算して9回目になる今回は、人口動態統計(確定数)の死亡数(04〜06年)と出生数(05〜06年)、05年国勢調査に基づいている。全都道府県で平均寿命が延び、前回調査比で、男性は+1.08歳、女性は+1.13歳となった。
死因別死亡確率をみると、悪性新生物、心疾患、脳血管疾患の3大死因で男女とも5割以上を占めるが、3大死因による死亡確率が最も高いのは、男性は奈良県(59.00%)、女性は岩手県(57.20%)だった。
厚労省の「重篤副作用総合対策検討会」は12月13日、重篤副作用疾患別対応マニュアルに新たに(1)薬物性肝障害、(2)麻痺性イレウス、(3)消化性潰瘍、(4)膜性大腸炎、(5)悪性症候群、(6)薬剤惹起性うつ病、(7)アナフィラキシー、(8)血管性浮腫、(9)喉頭浮腫、(10)非ステロイド性抗炎症薬による蕁麻疹/血管浮腫――の10種類を追加することを決めた。公表予定は08年度。
同マニュアルは、発生頻度が低く、医師などが臨床現場で経験する機会が少ない副作用への早期発見・早期対応を可能にするために関係学会や日病薬等が作成を進めているもので、06年11月に間質性肺炎など9種類、07年6月に薬剤性過敏症症候群など10種類が医薬品医療機器総合機構のホームページで公表している。