2008年1月15日号
高血圧と高脂血症が増加
厚労省「第2回中高年者縦断調査」
東海、関東、東北で前年を大きく上回る見込み
環境省「2008年春の花粉総飛散量の予測(速報)」
薬局薬剤師数が12年で倍増
厚労省「2006年医師・歯科医師・薬剤師調査」
厚労省は12月26日、「中高年者縦断調査(中高年者の生活に関する継続調査)」の第2回結果概況を発表した。同調査は、2005年10月末現在に50〜59歳だった男女を対象に、健康・就業・社会活動について、意識面や事実面の変化を追跡調査しているもの。今回は、第1回より調査客体数が5870人減の3万5007人、回収客体数は1955人減の3万2285人となった。
調査では、生活習慣病の有無について聞いているが、糖尿病、心臓病、脳卒中、高血圧、高脂血症、悪性新生物の6疾病について、第1回、第2回ともに「なし」と回答している人が約7割に上るものの、高血圧と高脂血症では5%強が「なし」から「あり」に移行しているほか、第1回で高血圧だった人の86.5%は第2回でも高血圧と診断されていた。
環境省は12月27日、2008年のスギ・ヒノキの花粉総飛散量は、東 海から関東、東北で前年の1.5倍から3倍になる地域が多いと見込んだ花粉飛散予測の速報を発表した。
それによると、山梨県で前シーズン比371.7%、埼玉県で同291.5%など、東海や関東、東北で、07年を大きく上回る飛散量になると予測した。一方、北陸から九州の西日本では、前シーズンと同じか下回る可能性が高いとしている。
例年との比較では、青森県(例年比237.8%)や宮城県(同184.3%)などで例年を大幅に上回るほか、愛知県(同141.3%)など東海の一部でも例年を上回るが、その他の地域は、例年の30%から例年並となる見込み。
2006年12月31日現在の届出薬剤師数は25万2533人で、04年の前回調査より1万1164人(4.6%)増加した。厚労省が12月21日に発表した「2006年医師・歯科医師・薬剤師調査の概況」で分かった。
同調査によると、届出薬剤師数の49.6%に当たる12万5254人が薬局の従事者(開設者等含む)、19.4%に当たる4万8964人が病院・診療所の従事者だった。