医療費の伸び率は改定のない年と同率

厚労省「2007年度医療費の動向」

　2007年度の医療費の伸び率は3.1％で、改定がなかった05年度と同じだったことが、厚労省が7月16日に公表した「2007年度医療費の動向」でわかった。
　それによると、07年度の医療費は前年度より約1兆円（対前年度比3.1％）増の33.4兆円だった。内訳は、医科の入院が13.4兆円（同2.8％増）、入院外が12.4兆円（同1.8％増）、調剤が5.2兆円（同8.9％増）。17.5兆円に上る外来医療費（入院外と調剤の合計）が医療費総額の52.4％を占める。

在宅訪問の届け出薬局が増加

中医協「第132回総会」

　厚生労働省は7月16日の中医協・総会で、病院の入院基本料など社会保険事務局に届出が必要な算定項目について、2007年7月1日現在の届出状況を報告した。
　それによると、在宅患者訪問薬剤管理指導料を算定するために必要な届け出を行っている薬局は、前回調査(2006年7月)より1,219軒増の35,667薬局だった。

初めて電算処理分の調剤医療費を公表

厚労省「2007年度調剤医療費（電算処理分）の動向」

　厚労省は7月24日、2007年度の「調剤医療費（電算処理分）の動向」を発表した。電算処理分のレセプト（5億7089万枚）のみを集計して発表するのは今回が初めて。厚労省ではその理由として、レセプトの電算化率が医療費ベース、処方せん枚数ベースともに80％を超え、処方せん1枚当たり調剤医療費の調剤レセプト全体と電算処理分との差が小さかったことを挙げている。
　「2007年度調剤医療費（電算処理分）の動向」によると、処方せん1枚当たり調剤医療費は7,322円で、このうち技術料が1,924円、薬剤料が5,387円などとなっている。
　薬剤料の約85％（金額ベース）を占める内服薬は、長期投与が拡大している影響から投薬日数が増加傾向にあり、前年度に引き続き3％台の増加となった。