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2008年10月1日号
1枚当たり金額の最大格差は1.6倍
日薬「保険調剤の動向 2007年度調剤分（全保険・速報値）」
老健施設入所者へのIFN製剤の処方せん交付が可能に
中医協「第134回総会」
後期高齢者医療制度の見直し検討会がスタート
厚労省「高齢者医療制度に関する検討会」
日本薬剤師会は9月11日、2007年度調剤分の「保険調剤の動向」を発表した。それによると、分業率は前年度より1.4ポイントアップの57.2％で、件数、処方せん枚数、調剤点数のいずれも前年度を上回った。
1枚当たり金額が高かったのは、�＼仞邯�（9,592円）、�∧＾羝�（9,354円）、�５�都府（9,128円）、�つ耕邯�（8,423円）、�ニ務て察�8,327円）となっている。なお、最も低かったのは佐賀県の5,858円で、石川県との較差は1.6倍だった。
現在、インターフェロン（IFN）製剤などが療担規則・薬担規則の記載もれで老健施設入所者に処方せん交付できない問題が生じているが、10月を目途に告示を改正し、法令上の整合性をとる。9月24日の中医協・総会に厚労省が報告した。
老健施設入所者に投与したIFN製剤などは介護保険の包括対象外となり、医療保険で算定できる（「診療報酬の算定方法」〔平成20年厚生労働省告示第59号〕第3章介護老人保健施設入所者に係る診療料）ことになっており、通知でも対応が明記されているが、療担規則・薬担規則に記載がないため、これまで処方せんの交付ができない状況になっていた。今回の見直しによって、在宅自己注射指導管理料の対象注射薬であるIFN製剤などの処方せんが、在宅療養患者には交付できるのに老健施設入所者には交付できない矛盾も解消する。
厚労省は9月25日、「第1回高齢者医療制度に関する検討会」を開催した。後期高齢者医療制度の見直しを表明した舛添要一厚労相が再任に当たって急きょ発足させたもの。座長には塩川正十郎元財務相が就いた。
検討会では、「悪い点ばかりではない」と制度の維持を求める意見が委員から多く上がったが、見直しの必要がある点では一致。対象年齢の「75歳以上」には根拠がないとし、介護保険と同じ「65歳以上」に引き下げる案が複数の委員から提案されたほか、広域連合に国保を統合し、都道府県が運営する方式に見直す案も挙がった。
