2010年12月10日号
厚生労働省は11月19日に後発医薬品414品目の薬価基準収載を官報告示した。今回、後発品として初めて収載された成分で、最も品目数が最も多かったのは、糖尿病治療に使われる「グリメピリド」(先発品はサノフィ・アベンティスのアマリール)で64品目だった。2番目はプロトポンプ阻害薬、「ラベプラゾールナトリウム」(先発品はエーザイのパリエット)の42品目だった。
メーカー別数では、大興製薬の25品目が最も多く、次いで日医工の19品目、沢井製薬と東和薬品の17品目だった。
11月3日、北里大学薬学部(東京都港区)において全国薬剤師・在宅療養支援連絡会の設立総会が開催され、薬剤師による在宅療養への取り組みを支援する「全国薬剤師・在宅療養支援連絡会」が発足した。
医療や介護場面での調剤・医薬品・医療材料等の情報の提供と安定した供給体制の確立、薬物療法に対する支援のための環境整備は薬剤師の責務であり、在宅医療においては多職種による連携体制の確立が不可欠。その体制の中で薬剤師としての役割を担うことが求められる。これらの責務と役割を果たすために、関係団体等と連携を図りながら、全国の薬剤師による在宅業務への取り組みを支援していくための連絡会(全国薬剤師・在宅療養支援連絡会)として、設立された。
会は、「社団法人日本薬剤師会」「一般社団法人・全国在宅療養支援診療所連絡会」「一般社団法人・全国在宅歯科医療・口腔ケア連絡会」「訪問看護師関連団体」「一般社団法人・日本介護支援専門員協会」との連携もはかる。これに伴い、薬剤師以外の他職種であっても、準会員として参加できる予定だ。
設立式典であいさつした大澤会長は「在宅療養を支援することができる薬剤師の育成やそれぞれの地域における薬-薬連携並びに多職種連携の充実を図ることにより、全国民の在宅療養への支援を目指す」と述べ、さらに「薬剤師の在宅活動をより根拠のあるものとするために大学・研究機関等とも連携しながら、在宅医療を担う薬剤師の役割と職能を確立させ、変革期にある日本の地域医療に貢献していきたいと考えている」と語った。