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今月の薬剤師

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安田幸一 氏

兵庫県姫路市出身。1995年昭和薬科大学卒業後、関東の保険調剤薬局で2年間勤め、97年5月からぼうしや薬局に勤務。現在はぼうしや薬局大津店(姫路市)の薬局長として活躍。日々の経験と研鑽、さらに2001年より神戸薬科大学修士課程昼夜開講制に通い学んだ知識を生かし、「患者さんや医師から必要とされる薬剤師」を目指す。

薬局で勤務しながら、修士課程を履修
〜薬局の取り組みを客観的に評価し、次なる取り組みへ生かす

 「卒業前の2ヵ月程度は、夜の7〜8時に仕事を終え、パンをかじりながら車で1時間かけて学校へ行き、教授からアドバイスを受け、戻ってきて夜中に論文を書く、という日々でした」と話すのは、ぼうしや薬局大津店で薬局長を務める安田幸一氏だ。

 安田氏は、調剤薬局に勤めながら2001年に神戸薬科大学修士課程を修了した。大学院で学ぶことによって、「物事の見方や判断の基準が変わった」と安田氏は語る。


視野を広げるために大学院へ

安田氏が働きながら大学院に通うことを決めたのは、調剤薬局での勤務が5年を過ぎた頃、「このままだと視野が狭くなりそうな気がした」のがきっかけだった。

 安田氏は学生時代に薬局でアルバイトをした際に、薬局の仕事に大いに魅力を感じて今の会社に就職を決めた。そのとき感じた仕事の魅力が薄まったわけで も、仕事に不満があったわけでもない。仕事の幅をさらに広げていくために、日々の業務だけで満足するのではなく、知識と経験を広げる機会を持たなければな らないと考えたのだ。

 「一番ネックになったのは、時間とお金でした」。安田氏の通った神戸薬科大学大学院は、働きながら受講できる社会人枠を設置しており、働きながら通える ように配慮されている。とはいえ金曜日の夕方2授業(1授業1.5時間)と土曜日の午後4授業がある。さらに修士論文の提出が義務付けられる。

 こうした時間的な問題は、自分だけでは解決できない。上司に相談したところ、「勉強に行くのなら」という事で、快く許可してくれた。「ただし『しっかり勉強して元をとってこい』と言われましたけれど(笑)」。

 費用は2年間で200万円程度。「貯金はなくなりましたけど(笑)、得たものは大きかった」と、こちらもしっかり"元"を取ってきたようだ。


授業や論文作成など、実りの多い2年間

 授業は公立病院の現役医長らが講義を行うなど、「大学時代よりも臨床よりの講義が多く、実務にも役立った」。医師の処方意図を理解するにも役立った。また一緒に学んでいる仲間たちとのコミュニケーションも、視野を広めるにはいい機会となった。

 それにも増して「もっとも大きな収穫は修士論文の作成だった」と強調する安田氏。テーマを決める段階から「すべてが勉強の連続だった」そうだ。

 修士論文は「テーマは薬局業務に関連した事に」と考えていた安田氏は、薬剤師の患者への介入が患者のコンプライアンスにどう影響しているかをテーマに決 めた。日ごろから「患者自身が病識、薬識を高めることによって、コンプライアンスを高めてもらえるような関わり方をしていく」ことを目標としており、薬局 でも薬の説明はもとより、病気についての説明や食事指導や生活指導などの情報提供を積極的に行っており、その検証を行いたかったためだ。

 「・・・と話すと、とてもスムーズですが、実際はそんなに簡単に事が運んだわけではありません」。安田氏が論文テーマを決めあぐねていた頃、近隣クリ ニックの医師との話の中で、ACE阻害薬が誤嚥性肺炎を予防する、という報告が話題になった。当時、そのテーマに興味を持っていた安田氏は、薬局でそのエ ビデンスを示すことができないかと考え、論文テーマの候補とし、データ収集を始めた。

 「しかし、データが思うように集まらなかったのです」。そこで論文は振出しに戻った。仮説を立てて、データを洗い出し、場合によってはデータの切り口を 変えてデータを洗い出しなおす、それでも仮説が立証されなければ仮説が間違っていたものとして、仮説自体を考え直す。または違うテーマを探す。そんな作業 が繰り返された。

 その間に読んだ論文の量は相当なものになる。英語論文だけでもファイルにして5冊程度となった。「これだけ読めば、何かを調べる際に英語で書かれた論文を読むことも厭わなくなった」。大きな成果の一つだ。


自らの取り組みの成果を客観的に評価

最終的に論文では、安田氏がぼうしや薬局大津店で長年取り組んできた高血圧患者への 指導の成果を検証するものとなった。同薬局は内科クリニックの近隣にあり、高血圧患者が多いことから、特に高血圧患者に対して薬剤情報提供書やお薬手帳に よる情報提供のほか、食事指導、居宅での血圧測定の指導及び血圧手帳(製薬会社が配布しているものを利用)の導入などを行ってきた。

 安田氏の研究では、薬局でのさまざまな取り組みの結果、服薬コンプライアンスの間接的な指標となる定期来局率が上昇したことが示唆され、薬剤師による服薬指導の実践が、患者のコンプライアンスの向上につながっていることがわかった。

 「特に2000年から血圧手帳を配布し、居宅での血圧測定を指導したのは患者さんの 評判もよく、手帳をよく利用している患者さんは検査値や病態に対する理解が深まっていると実感していました。でもその実感はあくまで主観的なものでしかあ りません。それが今回の研究によって客観的な評価が得られたわけです。我々の取り組みは間違ってなかったと自信につながりました」。

 大学院へ通った一番の成果はなによりも「物事の見方が変わったこと」と強調する安田氏。「エビデンスという言葉が言われるようになって久しいですが、物事を客観的に評価するという視点と、その手法が身についたと思う」と自信をのぞかせる。

 今後は「医師からの『この患者の場合、どの薬を使うべきか』などの問い合わせに、医学的、薬学的根拠に基づいて答えられる薬剤師になっていかなければならない」と語る安田氏。この2年間を糧に、次なるステップへと進んでいく。



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